「走れ!」
鍔鳴りの音がする
ただ君を護るのだと剣を振るう
「山崎さん!」
涙交じりの声が、俺の心に突き刺さる。
君を護る為に君に背向ける
俺は君を片手に、敵を倒せるほど強くはない
君を護るために君に背を向ける
君に並び立つことが出来るのは俺ではない
君に背を向けることで、君自身を傷つけることになっても、
君を護るために君に背を向ける
何を失っても、構わない
君だけは、
君だけを、
君だけに、
この命捧げるのだと、