「すまない、剣。よく事情がわからないんだが」


「ええと、だからですね、俺と赤石先輩と邪鬼先輩の息子と影慶先輩の娘がタイムスリップして過去に来てしまったようで、あ、一番可愛いのが俺の息子らしいんですが、これからどうしたらいいのか邪鬼先輩達に相談したいと影慶先輩の娘のちゃんに頼まれまして、まぁこんな可愛い子に御父様に会いたいvなんて言われたら誰だって言うこと聞くと思うんですけどね。あ、そういえばちゃんと煌鬼君は許婚らしいですよ。全く未来の影慶先輩は何考えてるんですかね。俺だったらこんな可愛い子絶対そこらの馬の骨なんかにやりませんけどね。それでこれからどうすればいいんでしょうか。 あ、ちょっとセンクウ先輩人を可哀想なものを見る目で見ないで下さい。こら伊達お前も大笑いしてるんじゃない


「すまない・・・・剣、お前ちょっと精神科行って来い

「影慶先輩、俺は正常ですよ。第一煌鬼君見てくださいよ。邪鬼先輩の血縁以外の何物でもないでしょうに

「おー、確かにそっくりっつーか、クローンみてぇで気持ち悪ぃな」

「卍丸先輩、思ったことをそのまま口にするのはどうかと思いますよ」

「しかし・・・にわかに信じ難い事実だ」

「羅刹先輩、まともな反応ありがとうございます。どうやら王大人の仕業らしいんですが」

「・・・・・・・・・・・・それは面白いな?」

「センクウ先輩、俺から一歩引いて微笑むの止めてくれませんか。こら、伊達、いつまで笑ってんだ。殺すぞ?

「剣、さり気なく人の息子(と思われる)を馬の骨扱いするとはどういう了見だ。赤石よ、貴様はどう思うのだ」

「押忍、邪鬼先輩。少なくとも俺の息子だと名乗る野郎が持っている剣は今俺が持っているものと同じ剣かと」

「うむ・・・・・・今現在大豪院家に嫡子は俺のみだ。それ以外に大豪院の血を引く者などおらん」










さてさて天動宮にやって来て、お父様達と会うことができました。

剣さんが説明してくれたんですが、やっぱりすぐには信じてもらえないようです。

とりわけ御父様は難しい顔をして私達を見ています。

仕方ない・・・・この手はあまり使いたくなかったんですが・・・・










「お、御父様・・・・・!!!」

「な、な、な、なんだ!?」

「すぐに信じて頂けないのは分かっています。でも・・・私・・・・ひっく、ぅぅ・・・・・」

「あーーー!ちょっと影慶さん!いくら父親でもを泣かす奴は俺が許さねぇぜ!?」

「影慶、てめぇ・・・・・・・」

「ま、待て!!何も疑っているわけじゃ・・・・」

「ふむ・・・・どんな事情があるにせよ、女を泣かせるのはいかんな、影慶?」

「じゃ、邪鬼様!!!しかしこれは・・・ああ、こら泣くな」

「じゃあ信じてくれるんですか?」

「ああ、分かった、信じる。だから泣かないでくれ、どうしたらいいか分からん」






わたわたとお父様が慌てています。

知っているんです、私。男塾の人は皆女性の涙に弱いことを。





「嬉しいvお父様大好きvvv」

「そ、そうか・・・・」




極めつけにぎゅーー、と御父様に抱きつきました。

御父様の身体はいつだって鍛えられているけれど、さすが現役時代。

筋肉も私の知っているお父様よりも更に硬くて身体も一回り大きい気がします。

上を見上げて微笑めば、照れて目線を逸らす御父様。あ、ちょっとその顔可愛い・・・・






「影慶・・・・ちょっと殴っていいか」

「センクウ、俺も俺も」

「こ、こら、センクウ、卍丸!あの二人はその・・・親子なんだろう?」(羅刹)

「ふむ・・・・しかし羨ましいことには変わりない」

「じゃ、邪鬼様まで何を言ってるんです!!」(羅刹)

「邪鬼様も抱きしめてくればいいじゃないですか、自分の息子とやらを」(センクウ)

「男を抱きしめる趣味はない。なんなら貴様にその権利譲ってやるぞ、センクウ」

全力で拒否します

「てめぇら好き勝手なこと言ってんじゃねぇ!!俺だっててめぇらなんざ御免だ!!」(煌鬼)

「いーじゃん、煌鬼、せっかくだから自分の親父に抱きついて来たら?」

「じゃあてめぇが行け、剣!!!!」










なんだか喧嘩が始まりそうな雰囲気になってきました。

全くどうしていつもこう騒がしいのか・・・・・仕方ない。






「邪鬼義父様vvvv」

「む・・・・俺のことか?」

「はい!邪鬼義父様も私達の話を信じてくださいますか?」

「ふむ・・・は未来の俺をそう呼んでいるのか?」

「はい!邪鬼義父様はいつも優しくて大好きですvv」

「そうか・・・こっちへ来るがいい」

「はぁいv」






邪鬼義父様が両手を広げて私を迎えてくれました。

思いっきり邪鬼義父様に抱きつきます。ふっ、ちょろいもんです・・・・・







ーーーー!!!てめぇ離れろ!今すぐ離れろ!!!」

〜〜〜〜俺もぎゅ〜〜ってしたい・・・・・」




煌鬼と獅子丸がなにやらうるさいですが、気にしません。

ちなみに十蔵はもうどうでもよくなったのか、剣の手入れを始めてしまいました。

伊達さんはさっきからず〜〜〜〜〜っとお腹抱えて笑っています(笑い上戸?)










、俺達のことは知らないのか?」(センクウ)

「いいえ、センクウのおじさま達にはとてもお世話になっています」

「(おじ・・・!?そうか未来じゃそんな年か)じゃあ俺の所へも来てくれるよな?」(センクウ)

「あ、ずりぃ、センクウ。、俺も」(卍丸)

「センクウ、卍丸・・・貴様ら・・・・」(羅刹)





邪鬼義父様から離れて今度はセンクウのおじさまのところへ。

あ、今後ろで舌打ちしましたね、邪鬼義父様。

センクウのおじさまに抱きついて、その後卍丸のおじさまのところへ。

やっぱりこうなったらあと一人制覇しなきゃいけませんよね。





「羅刹のおじさま!」

「お、俺か!?」

「羅刹のおじさまはを抱きしめてはくれないんですか?」

「うっ、それは・・・・その・・・・」






ええい!じれったい!どうやら昔から羅刹のおじさまは恥ずかしがりやというか、一人だけ損するタイプというか・・・

いーや、もう抱きついちゃえ!






「羅刹のおじさま!!」

「うわっ、お、おい!!」




腰に抱きつくと、顔を真っ赤にしてわたわたとする羅刹のおじさま。

御父様といい、反応が可愛いですね!やっぱり女性に免疫がないんでしょうか?








ーーーーずるい!俺も俺も〜〜〜」(獅子丸)

「剣、てめぇ性懲りもなく!!」(煌鬼)

「いーじゃんか、少しくらい〜〜あ、影慶さん!」(獅子丸)

「なんだ?」(影慶)

義父様と呼ばせて下さい」(獅子丸)

断る!!!」(影慶)

「てめぇ、ふざけんじゃねぇぞ!!!」(煌鬼)

「いやいや、だって俺の方がずっと優しいし、のこと大切にしてやれますって!!」(獅子丸)

「んだと、こらぁ!!」(煌鬼)

「お前とが結婚するということは剣と俺が義兄弟になるということだろう。
一度殺されかけた相手と兄弟の杯を交わすなど死んでも御免だ

「それはちょっと情けなくないか、影慶」

黙れ、センクウ。貴様に俺の気持ちが分かってたまるか

「つか邪鬼様だったらいいわけか?」(卍)

「恐れ多い気もするが・・・・・」

「えーー!!いや、だって煌鬼より俺の方が強いぜ!?」(獅子丸)









「「「「「「なにぃ!!!」」」」」








「それは聞き捨てならんぞ!おい、煌鬼!貴様俺の息子でありながら剣の息子よりも弱いというのか!?」

「ああ!?ふざけんじゃねぇ!!俺の方が強ぇに決まってんだろうが!大体てめぇと本気で勝負したことねぇだろ!!」

「お、だったら勝ったほうがの許婚ってことでどうだ!親父達も文句ねぇよな!?」

「おいおい、獅子丸・・・・」(桃)

「上等じゃねぇか!俺が勝ったら今後二度とに近寄るんじゃねぇぞ!!!俺達の視覚に入るな!」

「・・・・・・心狭ぇな、煌鬼のやつ・・・・」(十蔵)

「・・・・・ところで十蔵、貴様はどうなんだ、俺から斬岩剣を受け継いだということは無論、強いんだろうな?」

「まぁな。けど俺はあいつらと違って馬鹿な喧嘩はするつもりはねぇぞ」

「くくっ、お前はのこと好きじゃねぇのか?」(伊達)

「初めて会った時から大豪院の許婚だからな。むしろ大豪院相手に横恋慕する気になる馬鹿は獅子丸だけだ」

「おーし、じゃあ獅子丸VS煌鬼、を掛けてのデスマッチ!賭けやんぞー!!」(卍丸)

「じゃあ煌鬼に一票。その方が後々オイシイ思いが出来そうだからな?」(センクウ)

「煌鬼!負けたら腹を切れ、いいな!」(邪鬼)

「おい、卍丸!人の娘の将来を賭け事にするな!!」(影慶)

「じゃあ俺は獅子丸に一票!頑張れよーー!獅子丸!!」(桃)

「しょうがねぇな・・・じゃ、俺も桃の息子に一票だ。赤石はどうするよ?」(伊達)

「くだらねぇ遊びに付き合う気はねぇ。おい、十蔵、てめぇちょっくら付き合えや」(赤石)

「いいぜ、どうせ俺の腕を確かめてぇんだろ。現役の親父とやれる機会なんてこれっきりだろうからな」










あれ・・・・・?なんだか周りがすごいことになってます。

何やってんだろう?あ、なんか・・・・





「どうした?」

「羅刹のおじさま・・・・その・・・お腹空いちゃいました」

「そうか。じゃあ食事にするか。・・・・・あいつらは置いていくか、何やら盛り上がっているようだからな」

「そうですね。じゃあ行きましょう」

「ふむ・・・・・」











は俺のもんだーーーー!!!!!!!行くぜ、暁丸!!」

「あいつは俺の女だって言ってんだろうが!真空旋風拳!!」








なんだか変な言葉が聞こえましたが、この際聞こえなかったことにしよう。







「あれ、十蔵と赤石のおじさま、二人で何してるんですか?」

「ああ、親父と修行しようと思ってよ」

「ふむ、息子ならそういう楽しみもあるのだな?」(羅刹)

「・・・・・・・・・」(赤石)←照れてます











「ところで、気になってることがあるんだけどよ」

「何?」

「帰る方法探しに天動宮来たんだよな、俺達」

「そう・・・・・だったね・・・・・」

「いいのか?こんな呑気で」

「さぁ・・・・・・」












まぁ・・・・・とりあえずはご飯にしましょう。












あ、そういえば・・・結局新年は明けてしまったんでしょうか?

















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オチも意味も特にありません(コラ)一回書いてみたかった馬鹿話です。
子世代が親世代の元へタイムスリップする話を本当は連載で書きたかったんですが
確実に収拾つかなくなると思われるので今はこれで我慢。
人数が多すぎて誰が何言ってるのかわからないところはキャラ名書いてます。
今年もこんな計画性のないサイトですがよろしくお願い致します。